心のともしび 1日一編の法話

2022-10-08 08:52:00

 いくつになっても新年を迎え祝うことは心持が新しくさわやかな気分となります。
用明天皇の皇子聖徳太子は、深く仏教に帰依され仏教興隆に尽力されました。
 あらゆる差別を超え争いを捨て、幸せに生きるという理念を仏教思想の中に見出された太子の「和を以て貴しとなす」の御言葉は現代社会の課題です。
「和」とはおだやかなこと、なごやかな、のどかなこと、このような生活を持ち続けるためには「和」こそ人生のよりどころです。

 「さしのぼる朝日のごとくさわやかに 持たまほしきは心なりけり」(明治天皇御製)

新年の、朝日の如くさわやかな心を持ち続け、一年を過ごしたいものです。

 

IMG_2376.jpg

 

 

2022-10-04 08:31:00

 食べ物の好き嫌いに限らず、人や物事に対しても好き嫌いの我がままを押し通そうとすると、いつの間にか世界が狭くなり、物の見方も偏ったものになり、その本質を正しくつかむことができなくなります。

 「夏の虫雪をしらず」は、短期間で死ぬ虫は四季を知らない、勿論雪のことは知らない、つまり世間知らず、世間見ずのたとえです。
好き嫌いを押しと通そうとする我がままな生き方に早く気付かねばなりません。

 

IMG_2376.jpg

2022-09-30 23:47:00

 仏教で戒めていることに「驕慢(きょうまん)」があります。
驕慢 慢心とはおごり高ぶりほかに勝たんとる心です。
 これは多かれ少なかれ、内在する人間の大きな欠点といわれ、他人の長所や美点、善行や美徳の話には耳を覆い、悪事や醜聞の噂には聞き耳を立て、劣れるものを見下して快心を覚え、勝れるものには欠点を探して嫉妬するなどのことです。

 「君子は人の美を成して人の悪を成さず、小人は之に反す」(論語)
日常、手近に多くみられる驕慢の心を捨て、人の美を成して人の悪を成さずの戒めを教訓として邁進したいものです。

 

IMG_2376.jpg

2022-09-30 23:38:00

 仏教で戒めていることに「驕慢(きょうまん)」があります。
驕慢 慢心とはおごり高ぶりほかに勝たんとる心です。
 これは多かれ少なかれ、内在する人間の大きな欠点といわれ、他人の長所や美点、善行や美徳の話には耳を覆い、悪事や醜聞の噂には聞き耳を立て、劣れるものを見下して快心を覚え、勝れるものには欠点を探して嫉妬するなどのことです。

 「君子は人の美を成して人の悪を成さず、小人は之に反す」(論語)
日常、手近に多くみられる驕慢の心を捨て、人の美を成して人の悪を成さずの戒めを教訓として邁進したいものです。

 

IMG_2376.jpg

2022-09-29 10:35:00

 伊達政宗公の草履取りに平四郎という青年がいました。
忠実な彼は正宗公の履く下駄を懐で温めて差し出したところ「下駄の温かさは汝の尻に敷きし為、無礼物め」と下駄で眉間を割られ深い傷を受けました。

 あまりの仕打ちに彼は出家してこの怨みをはらすべく、仏書をあさり学識を深め人格を錬磨、星霜二十年彼は高徳僧正名僧となりました。
 唯々怨みを晴らさん為の難行苦行の中で彼の復讐心は消え、自分が僧正になれたのは怨敵のおかげとっ感謝すれば、正宗公も過去の罪障の赦しを乞い、偏に僧正に詫びたといいます。

 お互い相敬って、怨恨争い、誹謗をしてはならないという仏の教えです。

 

IMG_2376.jpg