心のともしび 1日一編の法話

2022-06-30 09:37:00

 人間生活の基本は人との会話です。
日々繰り返せれていく生活の中での言葉遣いは、相手を愉快にもし不愉快にもします。
物の言い方や口ぶり、語気の強弱など言葉の表現の貧しさは人を不愉快しますが、人を思いやる良き会話は人との和を深めます。

 古人の言葉に「愛語は愛心より生じ、愛心は慈悲を種子とせり」とあります。
良い会話から生まれる人間関係をつくりましょう。

 

IMG_2376.jpg

2022-06-29 08:36:00

 昔話桃太郎の故郷を任ずる岡山県で、退治された鬼の側から考える学校の授業があると去る日の新聞記事が伝えていました。
退治される鬼に、もし子供がいたら桃太郎は鬼退治しただろうか・・・。
 相手の側に立って見たとき、桃太郎は正義でも鬼から見れば見える風景はがらりと変わるのです。

兎と亀の昔話にしても、亀はなぜ居眠りしている兎を起こしてやらなかったのか、などの意見もあり、物事の複雑さが分かります。

 身近な人との関係も視点を変えてみることを忘れてはいけません。

 

IMG_2376.jpg

2022-06-28 08:51:00

 桃から生まれた桃太郎が、犬、猿、雉を連れて鬼退治をする忠、考、勇武を謳歌する昔話があります。

 陰陽道では鬼が出入りする門を「鬼門(きもん)」といって忌み嫌い、中国では鬼は死者を意味します。
「鬼籍(きせき)に入る」とはこのことです。
 

鬼ヶ島の鬼は十二支では鬼門見あたる丑寅 (艮うしとら)の住人で、桃太郎はその反対に位置する、めでたい方
戌(犬)、申(猿)、酉(雉)を連れて鬼退治をしたという話です。
桃には邪気を払う霊力があり死を祓い清める意があるといわれます。
子供に聞かせる面白い昔話の真相です。

 

IMG_2376.jpg

2022-06-27 00:32:00

 相対応する語から成る陰陽(おんみょう)思想は、古く奈良時代に遣唐使によって持ち帰られた唐風文化です。
自然の観測の中から生まれた「陰陽」は「日、春。南、昼。男」などは陽「月、秋、北、夜、女」などは陰として
日常生活の規律、作法、配置などに取り入れれています。

 独りを慎むという言葉がありますが、人は誰も見ていないところでの自分自身の行い「陰」が大事です。

 

IMG_2376.jpg

2022-06-26 09:55:00

 「考は万善のもと」といって孝行こそ徳行のもと、人の踏み行う道です。

親に喜んでもらうため、人は行いを慎み過ちを正して、老い先の短い親に心配をかけないようにします。
これが何よりの孝行です。

 「親孝行を火の用心は灰にんならぬ前に」
灰になってからでは遅すぎます。考の徳行を積みましょう。

1 2 3 4 5 6