桃から生まれた桃太郎が、犬、猿、雉を連れて鬼退治をする忠、考、勇武を謳歌する昔話があります。
陰陽道では鬼が出入りする門を「鬼門(きもん)」といって忌み嫌い、中国では鬼は死者を意味します。「鬼籍(きせき)に入る」とはこのことです。
鬼ヶ島の鬼は十二支では鬼門見あたる丑寅 (艮うしとら)の住人で、桃太郎はその反対に位置する、めでたい方戌(犬)、申(猿)、酉(雉)を連れて鬼退治をしたという話です。桃には邪気を払う霊力があり死を祓い清める意があるといわれます。子供に聞かせる面白い昔話の真相です。