当寺の向拝むには大きな竜の彫り物が参拝下さる方々を見守っております。この竜の彫り物は度々新聞やマニアのHPで紹介されている文化財です。下記はそれを引用致しました。
京都府綾部市「元何鹿郡(いかるがぐん)」西町の繁華街アイタウン3番街にある顕法華宗の了圓寺(りょうえんじ)の本堂の向拝の見事な柏原の名彫刻師第5代中井丈五郎橘正忠の龍の彫り物を見る。これは丹波柏原(現兵庫県丹波市柏原)や近畿各地の社寺に龍や霊獣などの数々の彫り物を作品を残した柏原の宮大工、彫刻師として有名な”中井権次一統”は「権次」と名乗るのは6代目正貞からである。この了圓寺の本堂向拝の龍の彫り物が発見されたのは兵庫県丹波市の植野記念美術館で7月16日~25日まで開催される「中井権次の下絵展」で下絵を調査中に新たに下絵と実際の彫刻作品が一致することが判明した貴重な事例の一つがこの了圓寺の向拝の龍の彫刻である。この下絵は幅が3メートルを超す長い作品で、勢いのある筆づがいで躍動感にあふれた姿が描かれているのが特徴です。しかし下絵に記されている文字は一部が破れ、「本」と「圓寺」としか読めなかったが、中井権次顕彰会はこの3文字を頼りに寺探しを始めた。以前の調査で「 阿やべ了圓寺」「了圓寺」と書かれた「獏に鷹」の下絵が見つかり第5代中井丈五郎忠正の記した「彫物細工萬覚帳」には「ばく」「志し(獅子)」に加えて「龍」を彫り、「阿やべ了圓寺」に納めたと言う記述があった。基本的に当時の下絵は実物と同じ大きさで描かれる中で、その書物には「龍」の高さが「壱尺三寸五分(約45センチメートル )長さ(幅)が「九尺七寸」(約3メートル20センチ)とあり、了圓寺の実物と一致すると判明した。