心のともしび 1日一編の法話

2022-06-25 07:18:00

 人は精神的、肉体的な刺激に堪えられなくなると声を出して泣き涙します。

「涙」は「氵(さんずい)」に「戻る」と書きますが、悲しい時涙を流すことによって
もとの落ち着いた心に戻れるというのです。

 「泣」は「氵(さんずい)」に「立つ」、泣くことによって悲しみから立ち上がることができるのです。

 人間には「喜怒哀楽」の様々な感情があり、悲しい時には素直に泣いて涙を流して、落ち着いたもとの心に戻れるように
努めねばなりません。

 

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2022-06-24 09:51:00

 思う事が言葉でなくお互いの心から心に伝わることを「以心伝心」といいます。
好き嫌いは表裏一体で相手の愛憎は自分の態度次第で変わってきます。

 穏やかに話せば丁寧に、不愛想にすればすげない言葉が返ってくるように、これは人間関係の基本です。
相手を嫌えば自分の態度や雰囲気は暗く、好きになれば明るくなるように、相手ではなく自分が変わることです。

 「人は自分の鏡」です。
懐疑的にならず相手を信じることは大切ですが、誠実な人を選ぶことはもっと大事なことです。

 

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2022-06-23 10:16:00

 「定めなき世にも若きはたのみあり 只ごにかくに老いの身ぞ憂(う)き」 (古歌)
若いひとにはそれぞれ希望や楽しみの花があるが老境に入ると希望や楽しみが消え、憂いの身の愚痴があります。
青年は未来を夢み、老人は過去を語るといわれます。

 仏教の本来の「諦める」は、今の状態が悪ければその原因をあきらかに見極め、正しい道にはずれることなく今の状態を
受けいれ、あきらめるということが大事と教えています。

 

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2022-06-22 07:27:00

 草が生い茂っている原っぱを注意してよく見てみると草むらに咲く小さな花に気づきます。
 しかし気にとめて見ないと発見できないように、恵まれすぎると与えられている幸せを生かすことが出きずに、
他人への羨望だけが強くなって不幸な自分を作り出していきます。

 なんでもない日常生活のなかから楽しみを見つけ、幸福という小さな花の存在を知り、心楽しい日々を過ごしたいものです、

「楽しみは朝起き出でて昨日まで なかりし花の咲ける見る時」

 

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2022-06-20 22:54:00

 慳悋というのは欲が深く人に与えることをしない物おしみをする心をいい、貪欲は自分の欲しい物に執着して
非常に欲の深い心のこと。

 貪る心があれば必ず惜しむ心は伴うもので、それは財産、地位、名誉などすでに得たものは如何にして失うまいと思うのが
人の常であり、この念の強さで世間の争いの絶え間はありません。
 生きていく上で欲は必要ですが、必要以上の貪りの心は豊かな生活をさせてくれません。

 「蔵の財(たから)より身の財すぐれたり、身の財より心の財第一なり」(日蓮聖人)

 

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