心のともしび 1日一編の法話

2022-08-26 23:39:00

人生の幸せは社会的地位、名誉、財産を得ることと考えている人が多いようです。
 名誉は財産をつかんだとしても長続きするものではなく、それに執着すると欲望は次々と際限なく膨らみ、肥大化が自分を苦しめるという皮肉な結果となるのです。

 人生の幸せの近道は、自己中心の9思いあがりや囚われの心とすて、まっとうに生きることです。

 

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2022-08-26 08:17:00

 俗にいう「岡目八目」。”岡目”は脇からみる、第三者的に見ることを意味し、「傍目八目」とも書きます。
他人のほうが物事の良し悪しをよく見分けることができるという意味です。
 他人の事は手に取る如くよく分かるものであるが、自分んの事となると皆目わかっていないのが人の常です。

自分を知ろうとするのは自分一人の問題であり、自分に打ち勝つことも誰からも邪魔去れることではありません。

 良し悪しを他に向ける前に自分に向け、自らの内なる充実に努めねばなりません。

 

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2022-08-25 13:12:00

初唐の詩人劉廷芝(りゅうていし)の有名な詩に
「年年歳歳花相にたり、歳歳年年人間じからず」とあります。
この詩には、自然は変わらなくても人の境遇はたやすく変化するという諸行無常が詠みこまれています。
私たちはこうあって欲しい、ああやって欲しいと願っても、すべて変化してゆくためそこから苦しみが生まれます。
これを乗り切るためには忍耐、こらえること、我慢することが必要です。

 物事に耐えることができないと、自他の生命が軽視されて現生では大変なことが毎日のように起こっています。
忍耐は相手に同化するゆとりとおおらかな心を養ってくれるのです。

 

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2022-08-24 09:31:00

 錆とは鉄自身から出るもので外から鉄に錆がつくことはなく、鉄が自分自身を腐らせ蝕(みしば)みます。

 悪は人から出て人を蝕むように、悪事をなせばその責を負うのは自分自身。
病気で不養生をし身をそこなうのも自分自身。自ら三毒という錆を出して自らを腐らせてしまう可能性は誰もが持っています。

 刃物も錆が出ると価値がなく、自分の蒔いた悪行は自分に降りかかる因果応報を受けねばなりません。

 

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2022-08-23 11:44:00

 私たちは自由と言う言葉をよく使います。心のままに思う通りに...。 古くは勝手気ままの意に用いられたようですが、
自らに由(よっ)て生きるのが自由です。

 とにかく問題が起こると、私たちは自分を守るために冷静さを失い、自縄自縛で色んな行動に出ます。 
しかし正しく物を見ることができる知恵の眼が開かれれば、自縛が解けてこだわりがなくなり、本来の自分を取り戻すことができるのです。

 

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