心のともしび 1日一編の法話

2022-09-08 10:07:00

 仏教戒律のなかに貪欲があります。
自分の欲するものに執着する欲望は、物だけでなく心においてもおなじです。
人間には人を見下す気持ち、優越感やおごりたかぶる増上慢、謙虚で遠慮深そうに見える自尊心の高い卑下慢など、自我への執着の強いむさぼり行為です。

 また生きていく上だお金は必要ですが、執着し過ぎると金銭は不和を招いたり身を滅ぼすもととなります。
欲の少ない小欲物足で心が正しくなれば喜びの社会となります。

 「起きて半畳 寝て一畳」
足りていると感じられたらそれが幸せなのです。

 

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2022-09-07 09:51:00

 なすべきことをなさずに良い結果だけを望むのは人の根性。
しかし努力すればすべて報われるとは限らず、報われないまま終わってしまうこともあります。

 精進という7のは、ひたむきに励むことで、動かなければ始まりません。
何もせずよい結果を期待しても原因がなければ結果はなく、蒔かぬ種は生えません。

 

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2022-09-06 09:54:00

 親は子のために懸命に働いて財を残し、子はあたりまえと財を使い、孫の代には落ちぶれるという
「親しんぼう(辛抱)子らく(楽)孫こじき(乞食)」という言葉があります。

 親が大きな遺産を残すと、必ずといってよいほど争いが生じます。「財あれば憂え財なければ悩む」となり、
財ある憂いは争いの種。諺に「児孫のために美田を買わず」とあります。
日常経験から生まれた古くから言いならわされた諺は、生活の知恵であり大切な人生の教訓です。

 

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2022-09-05 00:24:00

 暮らしを立てるにはお金を儲けねばなりません。
漢字の「儲」を分解すると「信」と「者」です。
人を「信」じ仕事を「信」じ神仏を「信」でて、ひたすら努力する「者」になれば儲かります。

 しかし、物や金だけではひからびた暮らしになってしまします。 豊かな心に物や金が加えられると何倍もの豊かさになります。
物と心は両輪であり片車輪では進みません。

 物質やお金だけではなく、自然や人を思いやる心が協調されねばならない今の世の中です。

 

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2022-09-04 11:22:00

 昔の子どもは親や先輩、隣近所の多くの人の後姿を見て育ったものです。
今は人間同志の関係がうすれて損得でものを考え判断する傾向が強くなっています。
 いわゆる頭でっかちの知識のある人(ものしり)は沢山いますが、常識のある人が少なくなっています。

 常識とは人の踏み行うべき道、正邪善悪を判断し自然や文化、物事に対する人間のあるべき態度、尊敬の念など、一般人が持っているべき一般的知識のこと。
要は自分さえよければよいの傲慢さを捨てねばなりません。

 

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