心のともしび 1日一編の法話

2022-09-11 11:25:00

 「近くに行ったのでついでに墓参りをして来た」という「ついでに…」の言葉を耳にします。
 家来がついでに主君を訪ねるようなことは筋道が違い慎むべきことです。

 日本人は、一定の考え方にとらわれることなくどんな事態にも対応できる融通性を持ち、和を尊ぶ優秀民族です。
しかし今の政界や経済界の混乱の一因は、責任をとる人の少なさとけじめのなさにあります。
 良いこと、悪いことの意味あいを態度や行動ではっきりさせることが大切です。
「ちょっとついでに」という言葉の使い方の意味を考える時ではないでしょうか。

 

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2022-09-10 09:36:00

 人間の一生はたった一度です。後になって悔いることのないように、試行錯誤しながら暮らすことが大切です。
 若いうちに有名なったり金持ちになってしまうと、必ずしも幸福とは限らないとよくいわれることです。
そのことが原因ではなく、そのことによって起こる思い上がりや奢り、ぜいたくをするなどの怠け心の高まりが「ウサギとカメ」の寓話になるのです。

 才能はなくとも、辛抱強くコツコツ努力すれば、才能ある人間に勝つこともあるのです。
与えられた一生をゆっくり休まずに歩いて行きたいものです。

 

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2022-09-09 09:18:00

 物事に「間」をおくことは人生に欠かすことのできない生活のリズムです。
間がなければ「間が抜ける」、間がありすぎれば「間延びする」、といったように、生活する上で「間」は大事です。
 しかし、暇がありすぎると人間はつまらぬことに想いをめぐらせて事件を巻き起こすこともあります。
「暇ほど毒なものはない」の諺のように、身近な仕事を探して暇から脱却する構えが必要です。

 

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2022-09-08 10:07:00

 仏教戒律のなかに貪欲があります。
自分の欲するものに執着する欲望は、物だけでなく心においてもおなじです。
人間には人を見下す気持ち、優越感やおごりたかぶる増上慢、謙虚で遠慮深そうに見える自尊心の高い卑下慢など、自我への執着の強いむさぼり行為です。

 また生きていく上だお金は必要ですが、執着し過ぎると金銭は不和を招いたり身を滅ぼすもととなります。
欲の少ない小欲物足で心が正しくなれば喜びの社会となります。

 「起きて半畳 寝て一畳」
足りていると感じられたらそれが幸せなのです。

 

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2022-09-07 09:51:00

 なすべきことをなさずに良い結果だけを望むのは人の根性。
しかし努力すればすべて報われるとは限らず、報われないまま終わってしまうこともあります。

 精進という7のは、ひたむきに励むことで、動かなければ始まりません。
何もせずよい結果を期待しても原因がなければ結果はなく、蒔かぬ種は生えません。

 

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