心のともしび 1日一編の法話

2022-10-15 10:08:00

 年に一度のお盆が巡ってくると、有縁の人を新仏として迎えることもあり、人の世の出会いと別れ、人の命のはかなさが身に沁みます。
 年に一度、あの世から亡き精霊還って来るといわれます。

 先祖の霊魂を家庭に迎えてご馳走し。歓待し満足せしめてまた送り返してあげるのがお盆。
日本人のゆかしい宗教儀式です。 お盆には亡き人に思いを馳せ先祖の墓に参り心からのご供養を捧げましょう。

 

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2022-10-14 10:25:00

 鬼子母には千人の子がいました。その子どもたちを育てるため、人間の子の命を奪いました。
お釈迦様は鬼子母の末っ子を隠し、彼女は初めて奪われた母の悲しみを知り、懺悔して「すべての子を守ろう」と誓願します。
 子供の成長と安全を祈るこのお祭りは、地域の子どもを守る行事です。
 鬼子母神は懐に赤子を抱き手には「ざくろ」を持ちます。ざくろには沢山の実があり、それを守る外皮の堅牢さに子を守る彼女の誓願が表象されています。

 「子授け」「子育て」「病魔退散」に力を貸してくれる鬼子母神様。茶席の「水無月」は病魔退散「魔除け」のお菓子です。

 

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2022-10-12 10:16:00

 自然の恵みの中に太陽を崇拝し、農耕に生きてきた私たちの祖先、お日様が真東から昇って真西に入り昼夜の長さがほぼ同じという春分の暖かい光は、あらゆるものを蘇らせてくれます。
 人の子として生を受けた幸せ。両親、先祖はもとより社会の恩、天地自然の恵みにあらためて感謝し、春の光を楽しみましょう。

 

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2022-10-11 09:53:00

 仏教の修行の段階を十段階に整理した「十地論」の中に三種の供養が説かれています。

一、和供養 物を仏に供え人にも施す

二、敬供養 仏様を敬い先祖の霊等をまつる

三、行供養 仏の教えを身に行う、または先祖なり親なりの教訓を守り行う事。

中でも行供養を重要とします。

 仏教年中行事である春秋彼岸。施餓鬼供養、先祖供養、有縁無縁の追善供養などは三種供養の中で最も大切な供養とされています。

「花は開いて果(このみ)となり日は出で必ずみち燈(ともしび)は油を差せば光を増し草木は雨ふれば栄ゆ 人は善根をなせば必ず栄う」日蓮聖人

 

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2022-10-09 11:06:00

 春、山々に咲いた花は華麗な文様を織りだした錦のように咲き競っています。
 桜の花は「三日見ぬ間の桜かな」のたとえのように散るのもあっという間です。
人々がsakuraを謳歌するのも、生滅、変化し移りかわり滅びゆくものの美しさ、無心に咲き散りゆく美しさに魅力を感じるのです。

 「みわたせば柳桜をこきまぜて 都ぞ春の錦なりける」(古今和歌集)

 古来、花王と称せられ花といえば「さくら」、日本の国花である桜を大事にしていきたいものです。

 

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