心のともしび 1日一編の法話

2022-10-17 12:03:00

 秋を告げるお彼岸。国民の祝日の一つである秋分は祖先を敬い亡くなった人を偲ぶ日となっています。
 清く澄んだ秋空の下、家族連れでお寺やお墓に参詣する人に出会う時、彼岸の境地に達した様な和やかな気分にひたります。

 お釈迦様の御教はこうした行事を通じてわずらいのある此の岸からわずらいのない幸せの境地「彼岸」へと導き、安らぎの心境に気付かせることを目的としています。

 御仏の恵み、祖先やあらゆるもののお蔭を知る秋彼岸を迎えましょう。

 

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2022-10-16 09:07:00

 「お塔婆にこめた祈りにご先祖も難苦得楽を得る盆供養」。

 施餓鬼法要とは祖霊、新仏、無縁仏を死後の苦しみの世界から救済するための法要です。
 施餓とは飢渇に苦しむことをいいますが、人間が常にっ持っている不平不満(飢渇)の心を手放すためにもすべてに施しをし生活の中に生かし、精進することを目指す、これが「施餓鬼会」です。
感謝のお盆を迎えましょう。

 

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2022-10-15 10:08:00

 年に一度のお盆が巡ってくると、有縁の人を新仏として迎えることもあり、人の世の出会いと別れ、人の命のはかなさが身に沁みます。
 年に一度、あの世から亡き精霊還って来るといわれます。

 先祖の霊魂を家庭に迎えてご馳走し。歓待し満足せしめてまた送り返してあげるのがお盆。
日本人のゆかしい宗教儀式です。 お盆には亡き人に思いを馳せ先祖の墓に参り心からのご供養を捧げましょう。

 

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2022-10-14 10:25:00

 鬼子母には千人の子がいました。その子どもたちを育てるため、人間の子の命を奪いました。
お釈迦様は鬼子母の末っ子を隠し、彼女は初めて奪われた母の悲しみを知り、懺悔して「すべての子を守ろう」と誓願します。
 子供の成長と安全を祈るこのお祭りは、地域の子どもを守る行事です。
 鬼子母神は懐に赤子を抱き手には「ざくろ」を持ちます。ざくろには沢山の実があり、それを守る外皮の堅牢さに子を守る彼女の誓願が表象されています。

 「子授け」「子育て」「病魔退散」に力を貸してくれる鬼子母神様。茶席の「水無月」は病魔退散「魔除け」のお菓子です。

 

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2022-10-12 10:16:00

 自然の恵みの中に太陽を崇拝し、農耕に生きてきた私たちの祖先、お日様が真東から昇って真西に入り昼夜の長さがほぼ同じという春分の暖かい光は、あらゆるものを蘇らせてくれます。
 人の子として生を受けた幸せ。両親、先祖はもとより社会の恩、天地自然の恵みにあらためて感謝し、春の光を楽しみましょう。

 

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