心のともしび 1日一編の法話

2022-07-18 08:40:00

室町中期の禅僧一休禅師のことばに、

「親死ぬ子死ぬ孫死ぬこれあたり前」(順縁
「孫死ぬ子死ぬ親死ぬこりゃ大変」(逆縁)

とあります。これは順縁がいかにめでたいことかを諭されているのです。

 しかし大変な逆縁にあうことで人は仏法を求めるようになり、その逆縁に合掌できるとき、
人の生きる道が開けるのです。

 

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2022-07-17 10:39:00

 地上の存在するすべてのもの、今吐いた息の中に含む酸素や炭素、そのすべてが草木の一部となり、すべてのものと交換し合ってえんとなり、
巡り合る出会いこそが人生の一大事と言われる由縁です。

 昼間の星はみえませんが存在するように、有無にかかわらず、すべてにゆきわたる慈しみの心、それが仏教の慈悲です。

 仏事の習慣が薄れつつある近来、お盆の行事は先祖への感謝と命の大切さを尊ぶ大事な行事です。
是非お盆の行事と先祖供養の縁を結びたいものです。

 

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2022-07-16 09:27:00

 人間は亡くなると七日ごとや一周忌、参回忌など、遺族は年忌供養をします。
故人がこの世で善行できないのでその善を送ってあげる意味から、それを追善供養といいます。
家族の絆を深めます。

 人は誕生日で始まり命日で終わりますが、生も死も不可思議です。
あの世で修行しまたこの世に戻っての繰り返しの途中で一休みもしたい、このことにちなんで室町中期の禅僧宗純はあざなを「一休」としたとあります。

 お釈迦様は死後の世界は「考えるな」と説かれました。先のことを考えずに今日を大切にいきるのが一番の供養となるのおです。

 

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2022-07-15 09:39:00

 人間年を重ねると物忘れが多くなり若者から疎まれます。
「手は振るう、足はよろつく、歯は抜ける、耳は聞こえず、目はうとくなる」
というように機能の衰えはいかんともしがたいものですが、「忘れる力」がついたと善い方向に考えましょう。
長年の経験による判断力に優れている発想の仕方にかえて、自然のままに現れてくる特徴を善い方に発揮する生き方に変えていく心の持ちようが大事です。

 「人の命は無常なり」と聖語にあるように生命のつきるまで。

 

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2022-07-14 10:09:00

 一生の間苦労して立派な行為を積み重ねてきた人でも、たった一つのしくじりでその人の価値が無になってしまうことがあります。

 「終身善を為し一言即(すなわ)ち之を破る」

 人間は善いことをしていると思っていると、いつの間にか自惚れるようになってしくじることがあるという戒めです。
たった一つのしくじりで多年の苦労が無にならないように心に刻んで過ごしましょう。

 

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