心のともしび 1日一編の法話

2022-07-26 08:00:00

お釈迦様は故郷に向かっていた途中、入滅されました。
 弟子たちは二本のサーラ樹に頭が北になるよう床をつくり、右脇を下にして足を重ね、頭北面西右脇臥(ずぼくめんさいうきょうが)の姿勢で安置されました。
北の磁力線上に寝る北枕です。

 牧草を食べる牛や鹿なども、休むとき北や南を向いているという研究結果もあるように、動物は本能的に地磁気力を感知しているのかも知れません。

 

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2022-07-25 10:05:00

人間は亡くなると墓地に埋葬されます。
「親の墓は子が建てる」という教えは大切は人の遺骨は粗末にできないからです。

 「墓」という字は「くさかんむり」の下に「日」その下に「大」とその下に「土」と書きます。
墓の下に日が沈み大地に土をかぶせて見えなくするという意味が語源だそうです。
 親が元気な時は粗末にして亡くなってから後悔しても「墓に布団は着せられず」で、事がすんでから悔やんでどうにもなりません
 こまやかな心くばりで過ごしましょう。

 

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2022-07-24 11:07:00

 人は出会いによって心が通い合い、別れによって想いがさらに深められます。
人の一生は儚いものですが死は絆を強くします。

 死後の世界と現在の世界は互いに隔てなき世界(幽明)であるので、この世の者が心安らかであれば亡き人も心安らかです。
あの世の見えざる者への真心を捧げれば生きている者は必ず支えられ助けられるのです。

 

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2022-07-23 08:24:00

 寿命とは命のある間の長さをいい「人の寿命は無常なり」と日蓮聖人は生命の儚さを申されています。

 犬や猫などの動物は自分の寿命など考えて生きていません。
その日々を懸命に生きています。

 人間は寿命を意識し、動物たちに負けずに、与えられた寿命を大切に懸命に生きたいものです。

 

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2022-07-22 08:17:00

 現代の世はともすれば老人を邪魔者扱いにする面が多々あります。
 多くの経験を積み、ものごとに熟練して巧みなことを老練といいますが、これは一朝一夕にできる事ではなく長年の経験者なればこそできることです。

 若者にはわからない人情の機微、良き習慣、人との接し方など老人からの教訓は大事です。
寿命が延びている現代社会にあって、どんなに年をとっても、人生引退せず妄執(もうしゅう)にとらわれずに希望と目標を持っての生活を切望してやみません。