心のともしび 1日一編の法話

2022-06-28 08:51:00

 桃から生まれた桃太郎が、犬、猿、雉を連れて鬼退治をする忠、考、勇武を謳歌する昔話があります。

 陰陽道では鬼が出入りする門を「鬼門(きもん)」といって忌み嫌い、中国では鬼は死者を意味します。
「鬼籍(きせき)に入る」とはこのことです。
 

鬼ヶ島の鬼は十二支では鬼門見あたる丑寅 (艮うしとら)の住人で、桃太郎はその反対に位置する、めでたい方
戌(犬)、申(猿)、酉(雉)を連れて鬼退治をしたという話です。
桃には邪気を払う霊力があり死を祓い清める意があるといわれます。
子供に聞かせる面白い昔話の真相です。

 

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2022-06-27 00:32:00

 相対応する語から成る陰陽(おんみょう)思想は、古く奈良時代に遣唐使によって持ち帰られた唐風文化です。
自然の観測の中から生まれた「陰陽」は「日、春。南、昼。男」などは陽「月、秋、北、夜、女」などは陰として
日常生活の規律、作法、配置などに取り入れれています。

 独りを慎むという言葉がありますが、人は誰も見ていないところでの自分自身の行い「陰」が大事です。

 

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2022-06-26 09:55:00

 「考は万善のもと」といって孝行こそ徳行のもと、人の踏み行う道です。

親に喜んでもらうため、人は行いを慎み過ちを正して、老い先の短い親に心配をかけないようにします。
これが何よりの孝行です。

 「親孝行を火の用心は灰にんならぬ前に」
灰になってからでは遅すぎます。考の徳行を積みましょう。

2022-06-25 07:18:00

 人は精神的、肉体的な刺激に堪えられなくなると声を出して泣き涙します。

「涙」は「氵(さんずい)」に「戻る」と書きますが、悲しい時涙を流すことによって
もとの落ち着いた心に戻れるというのです。

 「泣」は「氵(さんずい)」に「立つ」、泣くことによって悲しみから立ち上がることができるのです。

 人間には「喜怒哀楽」の様々な感情があり、悲しい時には素直に泣いて涙を流して、落ち着いたもとの心に戻れるように
努めねばなりません。

 

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2022-06-24 09:51:00

 思う事が言葉でなくお互いの心から心に伝わることを「以心伝心」といいます。
好き嫌いは表裏一体で相手の愛憎は自分の態度次第で変わってきます。

 穏やかに話せば丁寧に、不愛想にすればすげない言葉が返ってくるように、これは人間関係の基本です。
相手を嫌えば自分の態度や雰囲気は暗く、好きになれば明るくなるように、相手ではなく自分が変わることです。

 「人は自分の鏡」です。
懐疑的にならず相手を信じることは大切ですが、誠実な人を選ぶことはもっと大事なことです。

 

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