心のともしび 1日一編の法話

2022-06-18 08:18:00

 世の中には知らない方がよいこと、しることの不幸があります。
知ればこそ腹も立つが知らなければ仏様のように平穏な境地でいられます。

「聞かぬが仏、見ぬが極楽、無知は幸福」
などの語を転じて 「知らぬが亭主ばかりなり」の川柳のように、当人だけが知らずに平気でいるさまを
あわれみあざけっていう語もあります。

 平穏な境地でいられる「知らぬが花」が幸せですね。

 

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2022-06-16 23:55:00

 山にはいって思いっきり深呼吸をすると気持ちが爽やかになります。

 漢字で書く呼吸の「呼」とは息を吐くことであり呼が先にあるように、吐く息を大切にすることで体内の炭酸ガスを放出し、
より多くの酸素を吸収して人間の持っている偉大な力「自然治癒力」をより強くするといいます。

 相手と自分の調子を合わせることに「呼吸を合わせる」 気持ちがぴったり一つになることを「息(意気)が合う」といいますが、
呼吸は他の人との調和を生む力になるのです。

 

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2022-06-16 09:40:00

 真心をもって他人の過失、欠点を思う時の叱りや忠告は相手に通じます。
しかし感情からの忠告は、自分の心を満足させたい優越感からのものですから相手には伝わりません。
相手のことを心から思っての叱りなのか、自分を満足させたいための自分の都合ばかりでいう忠告なのかよく考えねばなりません。

「馬は川辺に連れて行くことはできても、水を飲みたくない馬に水を飲ませることはできない」
という諺があるように、相手もこともよく考えねばなりません。

 叱りつけてばかりいないで誉めてあげれば、周囲が明るく楽しくなります。

 

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2022-06-15 00:05:00

 人に悪いことをすればそれ相応の報いがあります。
しかし、相手に徹底的に仕返しをするたとえに「目には目を歯には歯を」という言葉がありますが、これは仏教精神に反します。

 人はみな仏の子ですから「恨みも辛みも後をみていうたがよい」でさらりと心静かに生きたいものです。

 

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2022-06-14 09:00:00

 人間老境に入ると往年の希望もなく、見るもの聞くものが悲観の種となり、変わりゆく世相のかげで老いてゆく身に愚痴をいう
憂き風が忍びこんできます。
そんな時には物事にこだわらず、あきらめることが必要だと思います。

「岩もあり木の根もあれどさらさらと たださらさらと水の流れるる」

淡々と流れる谷川の水はたださらさらと我が道を流れていく、この心境が大事だというのです。

 

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