心のともしび 1日一編の法話

2022-07-03 01:58:00

 今日きれいに咲いている花も、夜半の風が吹き散らかせば明日は見られません。無常の風は時を選ばずで、命がいかに儚いものか。

 ことがすんでから悔やむより、手遅れにならぬよう自分の周りに心配をかけぬよう、自分の行動を慎まねばなりません。

「ついにいく道とはかねてききしかど 昨日今日と思わざりしを」 (在原業平)

 

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2022-07-02 09:29:00

 「一日一生」という言葉があります。
一生は一日一日の積み重ね、明日がある、あさってがあると思っている間に一日が空しく過ぎ去っていきます。
 人間の生活の中には病・貧・争・四苦八苦など、あらゆる悩みがありますが、これらを解決する方法が「信仰」です。

 得がたい命を今ここに受け、再び来ない今日のの一日、一期一会の縁を大事に真心こめて接して、再び来ない「今」を大切にしたいものです。

 

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2022-07-01 08:33:00

 「親によき物を与えんとおもいて せめてする事なくば一日に二三度 笑みて向かえ」(日蓮聖人)

近年は親孝行という言葉が薄れ、子が親を粗末にし親が子を殺し子が親を殺すような悲惨な事件が多発しています。
 親に何かをしてあげようと思っても、何もなければ一日のうち、顔を合わせた時には笑顔を見せてあげる事がなによりの孝養であると日蓮聖人は説かれています。
その言葉が身に染み入ります。

命の儚(はかな)さを忘れ、ぞんざいな態度で接しがちな親子。兄弟。夫婦の家族の絆に心せねばなりません。

 

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2022-06-30 09:37:00

 人間生活の基本は人との会話です。
日々繰り返せれていく生活の中での言葉遣いは、相手を愉快にもし不愉快にもします。
物の言い方や口ぶり、語気の強弱など言葉の表現の貧しさは人を不愉快しますが、人を思いやる良き会話は人との和を深めます。

 古人の言葉に「愛語は愛心より生じ、愛心は慈悲を種子とせり」とあります。
良い会話から生まれる人間関係をつくりましょう。

 

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2022-06-29 08:36:00

 昔話桃太郎の故郷を任ずる岡山県で、退治された鬼の側から考える学校の授業があると去る日の新聞記事が伝えていました。
退治される鬼に、もし子供がいたら桃太郎は鬼退治しただろうか・・・。
 相手の側に立って見たとき、桃太郎は正義でも鬼から見れば見える風景はがらりと変わるのです。

兎と亀の昔話にしても、亀はなぜ居眠りしている兎を起こしてやらなかったのか、などの意見もあり、物事の複雑さが分かります。

 身近な人との関係も視点を変えてみることを忘れてはいけません。

 

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