心のともしび 1日一編の法話

2022-11-16 11:28:00

 三軍の帥(すい)を奪うべきなり匹夫(ひっぷ)も志を奪うべからざるなり
これは論語の一説です。
私の古い知人で、企業を創業した社長が新入社員や若い社員を鼓舞するときによく使っていた言葉です。
 大軍であってもまとまっていなければ、その総大将を討ち取る事は可能であるが、たとえ身分の低い者でも強固な意志を持っていれば、その気持ちを変える事はできない。という意味です。

「王地に生まれたれば身をば髄(したが)えられたてまつるやうなりとも心をば随えられたてまつるべからず」
これは日蓮聖人の【操時抄】でのお言葉です。

どちらの言葉も伝えているのは、人間の心は自由であるし、どんな力をもっても支配する事は出来ないという事です。
 人は誰でも何かに縛られています、仕事・約束事・社会の常識・・・。それは仕方のないことですが、心まで縛られてはいませんか?
心をフリーにして今日ものびのびと生きたいものですね。

2022-11-15 12:21:00

 日蓮聖人は、強敵の存在こそが人を成長させると言われました。

資本主義の基本原理である自由競争の考え方である「競争の原理」
褒めたたえてくれる味方の存在だけでなく、強敵(ライバル)の存在が非常に大事であるという事をすでに知っておられたのですね。

 まもなく開催されるサッカーのワールドカップ、日本代表の成長の陰にもそれぞれの選手には必ずライバルの存在があり、その存在が、世界の舞台で戦えるスキルを持つにいたったのだろうと思います。そういう視点でワールドカップを楽しむのも一興かと思う今日この頃です。
 そういえば、先月亡くなったアントニオ猪木選手にもジャイアント馬場選手というライバルの存在がありましたよね…。

 

2022-11-14 12:56:00

 日蓮聖人は 「人の衣服や食料など大切な物を奪えば必ず自分も飢餓に陥るでしょう」と人々を戒めています。

 人間の欲には限りがなく、会社の中で出世したいとか、お金持ちになりたいとか様々ですが、そのために人の手柄を横取りしたり、大切な物を奪ったりしたら必ず報いを受けますよ。
目線を変えて現状に満足しすれば、飢えや渇きから解放されます。欲望を断つことは難しいことです。
が、日々の生活の中での些細なことに感謝し、現状に満足し、精神的に満ち足りた生活を送りたいものですね。
「吾唯足知」足るを知る心で。

 

2022-11-12 10:12:00

 上記の文章は日蓮聖人が古い中国の故事を引用し、法華経の改宗したことで父に勘当され苦しい生活を余儀なくされている池田宗仲・宗長兄弟に宛てた言葉です。

 中国の故事とは周王朝に仕えていた、人柄も頭もすぐれた兄弟がいました、しかしある事情により山奥に隠れ住むようになり、食べる事にも事欠く苦しい生活をしていました。
その兄弟を不憫に思った天が、白鹿となり兄弟の前に現れ、乳を与えます。彼らはその乳で何とか命を繋いでいました。
がある日、この白鹿を殺し、肉を食べようと言い出しました、その言葉が天の怒りを買い、白鹿を姿を消してしまいます。
兄弟はやがて餓死をすることになりました。たった一言のために・・・。

 「朝令暮改」という言葉もありますが、昨日言ったことをすぐに撤回する現総理大臣の事を頭に浮かべてしまいます。
発言は慎重にすべきだという事ですよね・・。
 一度口からでた言葉は、取り消すことが出来ません。行いや言動は十分に考えてから…これまでの大切な物を失う大事になるかも知れません。