心のともしび 1日一編の法話

2022-11-16 11:28:00

 三軍の帥(すい)を奪うべきなり匹夫(ひっぷ)も志を奪うべからざるなり
これは論語の一説です。
私の古い知人で、企業を創業した社長が新入社員や若い社員を鼓舞するときによく使っていた言葉です。
 大軍であってもまとまっていなければ、その総大将を討ち取る事は可能であるが、たとえ身分の低い者でも強固な意志を持っていれば、その気持ちを変える事はできない。という意味です。

「王地に生まれたれば身をば髄(したが)えられたてまつるやうなりとも心をば随えられたてまつるべからず」
これは日蓮聖人の【操時抄】でのお言葉です。

どちらの言葉も伝えているのは、人間の心は自由であるし、どんな力をもっても支配する事は出来ないという事です。
 人は誰でも何かに縛られています、仕事・約束事・社会の常識・・・。それは仕方のないことですが、心まで縛られてはいませんか?
心をフリーにして今日ものびのびと生きたいものですね。