心のともしび 1日一編の法話
2022-11-12 10:12:00
上記の文章は日蓮聖人が古い中国の故事を引用し、法華経の改宗したことで父に勘当され苦しい生活を余儀なくされている池田宗仲・宗長兄弟に宛てた言葉です。
中国の故事とは周王朝に仕えていた、人柄も頭もすぐれた兄弟がいました、しかしある事情により山奥に隠れ住むようになり、食べる事にも事欠く苦しい生活をしていました。
その兄弟を不憫に思った天が、白鹿となり兄弟の前に現れ、乳を与えます。彼らはその乳で何とか命を繋いでいました。
がある日、この白鹿を殺し、肉を食べようと言い出しました、その言葉が天の怒りを買い、白鹿を姿を消してしまいます。
兄弟はやがて餓死をすることになりました。たった一言のために・・・。
「朝令暮改」という言葉もありますが、昨日言ったことをすぐに撤回する現総理大臣の事を頭に浮かべてしまいます。
発言は慎重にすべきだという事ですよね・・。
一度口からでた言葉は、取り消すことが出来ません。行いや言動は十分に考えてから…これまでの大切な物を失う大事になるかも知れません。