心のともしび 1日一編の法話

2023-04-18 13:38:00

 最近のニュースを見ていて強く思う事があります。
海外に拠点を置く集団詐欺事件・戦争・ウイルスによる経済への影響・地球温暖化によっての生態系への悪影響による被害
食料危機等々・・・。
そのどれをとっても過去に近未来の映画で見たことのある状況であると感じている方は多いのではないでしょうか?
以前何かの番組でアメリカの有名な映画監督が「映画はによって過去を変える事は出来ないが、未来を変える事が出来る」
と言っていた事を思いだした。 その映画監督は、未来を良い方向に変える事が出来ると言いたかったのだが、現実をみると、監督の思惑とは違う方向に進んでいる様だ。

 世界中で大ヒットした「ターミネーター」という映画をご存知の方も多いと思いますが、人口知能の発達により人類はAIに依存していく、やがてAIは人格を持つようになり、人類を絶滅させるという選択をし、人々に対し攻撃を開始する、わずかに生き残った人間とAIとの壮絶な戦いを描いたストーリーであった。
確かに近未来のSF映画とし観るには楽しめた記憶がある。
が、最近発表されたチャットGPTに関する報道をみると、かなり恐ろしい感じがする。
現に欧米各国はチャットGPTの普及や使用に関して、法律により制限を加える動きを見せている。そんな中日本はというと、大歓迎という状況であるという。
 ある報道番組のコメンテーターは日本人のAI技術に対する、あまりの無警戒さには。「ドラえもん」が影響しているという面白いコメントをしていた。
日本人に長年なじみのある「ドラえもん」は可愛いAIロボットであり、友達だという意識が植え付けられているのだそうだ。
 しかしこのまま、無制限にチャットGPTが日本に上陸したら、どのような影響が出るのであろうか? 不安である。
「ドラえもん」は確かに日本人に夢や想像力を与えていた素晴らしいアニメであるのだが、他人を思いやり、謙虚さを持ち、清い心を持った日本にはもっと古くからの仏教的宗教観が根付いている事を、唯々信じたいと思います。

 

2023-04-09 12:35:00

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2023-03-23 09:27:00

 侍ジャパンの優勝という劇的な幕切れで終了したWBC(ワールドベースボールクラシック)が昨日終了しました。
連日熱中された方も多いのではないでしょうか?
 
 「現実は小説より奇なり」という言葉がありますが、
WBCをテレビ観戦しながら、その言葉が何度も何度も頭を巡りました。
大谷投手のまさかのバントから始まる準決勝での逆転劇・一次リーグで低迷に喘いでいた村上選手の覚醒、決勝戦でのホームラン・
大リーグのスター選手がずらりと並ぶアメリカの選手を次々と打ち取っていく、侍ジャパンの若い投手陣の活躍
圧巻はダルビッシュ投手と大谷投手の継投・最後の打席にトラウド選手がが巡って来るという奇跡!


 今では伝説ですが、遠い昔、神風を起こして元の来襲を撃退したと言われる「日蓮聖人」
真偽のほどはわかりませんが、これも奇跡として当時の日本人には受け取られていたのかもしれません。

 そのように考えると、私たちの周りには、気が付かない程の小さな「奇跡」は案外起こっているのかもしれませんね。

 

2023-03-19 16:09:00

 長く続いたコロナ感染症も何とか終息の兆しが見え、マスク着用の義務が解除された。
今後は、各自の判断で着けても着けなくてもよいらしい。
つまり、各自 自由意志で判断しなければならないという事です。
が、解禁から一週間たった今も殆どの人はマルクを外していないようだ。

 考えるに我々日本人にとって、自由意志に従って行動するという事は最も苦手とする事なのではないでしょうか?
歴史的に見ても、明治維新に伴い西洋の文化を取り入れようとする動きの中で、福沢諭吉が最も苦慮した言葉が「フリーダム」という言葉だったそうです。
残念ながら「フリーダム」という言葉に該当する日本語はなかったという事です。
そこで、「自らを由(よし)とする」という翻訳をしたのが。日本における「自由」の起源とされています。

 日本の文化の中で「自由」という概念はありませんでした。
士農工商という厳格な身分制度があり、武士の社会では、主君と家来。
農民社会では地主と小作人。家庭においても家長制度。などによって、すべての人は常に制約のある社会の中で生きてきたのですから、「自由」という概念が生まれるはずがありません。
 そのような歴史的な事実が、今日の日本人の国民性に影響を与えているのかもしれません。

 マスクはとっても大丈夫なんです。
但し、「自由」には必ず責任が伴うという事を忘れなければ・・・。


 

2023-03-17 10:10:00

 ここ最近、盛んに報道されていWBC(ワールドベースボールクラッシック)での日本チームの活躍に元気をもらっている方も多いのではないでしょうか?
そこで、侍ジャパンと呼ばれる所以を少し考えてみました。
 1700年代初頭に鍋島藩(佐賀県)の家臣が口述して世に広まった「葉隠れ」がまず思い浮かびます。
~武士道というは死ぬことと見つけたり~ の一句が有名です。
しかしこれは死ぬことを強要するのではなく、生死を超えた境地に到達することにより、武士の職分を果たす事が出来るという意味です。
 争事の無い江戸時代が半ばに差し掛かると、武士道の精神は、武士から庶民にもいくつかの書物により広がって行ったそうです。
その一つ「可笑記」が説いている武士道の教え
「嘘をつかない」「卑怯な真似はしない」「最後まで誠実に行動する」
などが現在の日本人の精神構造に脈々と流れているような気がします。
あの大谷選手が自分の成績よりチームの勝利を優先させた、まさかのバント!
デットボールを相手バッターに当てた佐々木投手は翌日謝罪のために、相手バッターの宿舎を訪れお菓子をプレゼントし、
また、対戦相手へのリスペクトと感謝を忘れない日本チームの謙虚な態度など。
同じ日本人として誇らしささえ感じるのは決して、私だけではないはずです。





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