心のともしび 1日一編の法話

2022-09-24 16:59:00

 歯に衣着せぬ物言いとは、相手に遠慮なく率直に包みかくさず思っていることを言うことですが、人から言われた耳の痛い言葉の中には真実の自分の姿があることを知り、感情的な反発をしないで冷静に受けいれねばなりません。

 他人の欠点は見えても無意識な自分の言動や行動は分からないものです。
面と向かって言ってくれる言葉には感謝してこそ自分の成長がありのです。

 耳に聞きにくい言葉は薬であり、うわべを飾った快い言葉は病をもたらす毒です。

 

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2022-09-22 10:41:00

 昔から「以心伝心」といって言葉に表さずとも心を通いあわせば相手に伝わるとありますが、人が幸せになるためには言葉にして相手に伝えることが大事です。
だまっていては伝わりません。

 喜びの気持ち、感謝の気持ちを率直に言葉に表す人は幸せになれるのです。

 

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2022-09-21 16:06:00

 中国の古語に「隴(ろう)を得て蜀(しょく)を望む」とあります。
隴の国を得た上に、さらに蜀の国も手に入れようとする人間の欲望の深さをたとえています。
 俗に鶴は千年亀は万年といいますが「亀の年を鶴が羨む」のたとえも欲には限りがないことを現しています。
 人間の貪欲心は根絶することはないといわれていますが、欲心根絶に向かって一歩でも努力全身しなければなりません。
これこそが仏教徒の任務なのです。
 心に何らかの動揺もない泰然自若の心構えこそが仏教の根本使命であり、苦悩の道を切り開くのです。

 

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2022-09-20 15:52:00

 「獅子身中の虫」という言葉があります。
獅子の体内に寄生して恩恵を蒙っている虫が、獅子の肉を食べてついにはたおしてしまうという恩を仇で報いることのたとえです。

 本来は信徒が仏法を害することへのたとえで仏典の中に出てくる言葉です。
自分自身の体内には自分を蝕むもう一人の自分がいて、一時的な享楽や欲望で自分を破壊へと誘惑するというのです。
 常に「身中の虫」と闘って健やかな毎日でrありたいものです。

 

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2022-09-19 12:35:00

 旅をして自分の行き先が右か左か分からなくなったとき、人に聞けばよいものを自分勝手に決めこんで行けども行けども目的地に達さず損をしたということがあります。
 「人間んの一生の道」にはいくつかの分かれ道があり、利巧ぶって我を張って迷える我が道を行く人がいかに多いことでしょう・・・。

 「知らぬ道しった顔して迷うなり 聞いて行くのが真の近道」

知らずしての盲歩をやめ、知らぬと正直に言うことが世の闇に迷わぬ信の近道なのです。

 

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