心のともしび 1日一編の法話

2022-08-25 13:12:00

初唐の詩人劉廷芝(りゅうていし)の有名な詩に
「年年歳歳花相にたり、歳歳年年人間じからず」とあります。
この詩には、自然は変わらなくても人の境遇はたやすく変化するという諸行無常が詠みこまれています。
私たちはこうあって欲しい、ああやって欲しいと願っても、すべて変化してゆくためそこから苦しみが生まれます。
これを乗り切るためには忍耐、こらえること、我慢することが必要です。

 物事に耐えることができないと、自他の生命が軽視されて現生では大変なことが毎日のように起こっています。
忍耐は相手に同化するゆとりとおおらかな心を養ってくれるのです。

 

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2022-08-24 09:31:00

 錆とは鉄自身から出るもので外から鉄に錆がつくことはなく、鉄が自分自身を腐らせ蝕(みしば)みます。

 悪は人から出て人を蝕むように、悪事をなせばその責を負うのは自分自身。
病気で不養生をし身をそこなうのも自分自身。自ら三毒という錆を出して自らを腐らせてしまう可能性は誰もが持っています。

 刃物も錆が出ると価値がなく、自分の蒔いた悪行は自分に降りかかる因果応報を受けねばなりません。

 

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2022-08-23 11:44:00

 私たちは自由と言う言葉をよく使います。心のままに思う通りに...。 古くは勝手気ままの意に用いられたようですが、
自らに由(よっ)て生きるのが自由です。

 とにかく問題が起こると、私たちは自分を守るために冷静さを失い、自縄自縛で色んな行動に出ます。 
しかし正しく物を見ることができる知恵の眼が開かれれば、自縛が解けてこだわりがなくなり、本来の自分を取り戻すことができるのです。

 

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2022-08-22 14:55:00

私たちは思い通りに物事がいかなかったり、仕事の失敗したり、人からの耳の痛い忠告を受けたりすると満たされない気持ちになります。
そんな時くよくよしてはいけません。

 仏教に「見聞触知(けんもんしょくち)みな菩提に近づく」とあります。
見たり聞いたり触れたりするものすべてに、私たちを悟らせてくれるものが含まれているというのです。
 善いことも悪いこともすべてが仏様のおはからいによって、自分を生かして下さっているということなのです。

 現在の自分を肯定することによって あるがたい! とい感謝の念がうまれるのです。

 

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2022-08-21 09:25:00

 竹は中が空っぽでところどころに節があります。
人生にも節があります。受験、結婚、就職など色々あります。
病気、ケガ、商売不振、貧乏、失業など悪い節もあります。

 悪い節にぶつかったらそれを「自分の師」として真剣に取り組み、人生を乗り切りましょう。
竹の強靭さは空と節の組み合わせでできています。
竹から学ぶ人生哲学です。

 

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