心のともしび 1日一編の法話

2022-07-05 09:03:00

 江戸後期の禅僧歌人でもあった良寛和尚の辞世の句に
「形見として何か残さん春は花 夏ほととぎす秋はもみじ葉」 があります。
自然を友とし、わらべを友として脱俗生活を送られた良寛様。

 人間には自然に回帰しようとする心が常に宿っているといわれます。
現代のあわただしい世の中にあってこうした自然の佇まい、長閑(のどか)さに心のゆとりを戻すことは大切です。

 ゆとりとは余裕があって窮屈でないこと、静かに自分を取り戻す生き方をして神経を休めましょう。

 

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2022-07-04 12:00:00

 「色は匂へど散りぬるを我が世誰ぞ常ならむ有為の奥山今日越えて浅き夢見し酔ひもせず」(いろは歌)

仮名四十七文字からなるbいろは歌は、無常は世の中を脱することの難しさ、人の世の移り変わりの早さ、人の死の早く来ることの命の儚さをうたっています。
有為は仏教語で色々な因縁が和合して生ずる難しさを深山に例えています。

 かつて有能で大いに活躍した優れた人も、年老いれば凡人となってしまうように」昔は昔、今日は今日」
過去を思わず「今日一日の人生」生きましょう。

 

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2022-07-03 01:58:00

 今日きれいに咲いている花も、夜半の風が吹き散らかせば明日は見られません。無常の風は時を選ばずで、命がいかに儚いものか。

 ことがすんでから悔やむより、手遅れにならぬよう自分の周りに心配をかけぬよう、自分の行動を慎まねばなりません。

「ついにいく道とはかねてききしかど 昨日今日と思わざりしを」 (在原業平)

 

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2022-07-02 09:29:00

 「一日一生」という言葉があります。
一生は一日一日の積み重ね、明日がある、あさってがあると思っている間に一日が空しく過ぎ去っていきます。
 人間の生活の中には病・貧・争・四苦八苦など、あらゆる悩みがありますが、これらを解決する方法が「信仰」です。

 得がたい命を今ここに受け、再び来ない今日のの一日、一期一会の縁を大事に真心こめて接して、再び来ない「今」を大切にしたいものです。

 

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2022-07-01 08:33:00

 「親によき物を与えんとおもいて せめてする事なくば一日に二三度 笑みて向かえ」(日蓮聖人)

近年は親孝行という言葉が薄れ、子が親を粗末にし親が子を殺し子が親を殺すような悲惨な事件が多発しています。
 親に何かをしてあげようと思っても、何もなければ一日のうち、顔を合わせた時には笑顔を見せてあげる事がなによりの孝養であると日蓮聖人は説かれています。
その言葉が身に染み入ります。

命の儚(はかな)さを忘れ、ぞんざいな態度で接しがちな親子。兄弟。夫婦の家族の絆に心せねばなりません。

 

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