心のともしび 1日一編の法話
日蓮聖人がある尼御前に手紙で述べた言葉です。
必ず誰にでも訪れる”死”について考えることこそ”生”の意味を知る事であり、どのように生きるべきがが見えてくる。という意味です。
若い頃には”死”を意識せずこの若さがずっと続くのだと思っていても、”死”は誰にでも必ず訪れるものです。
年を重ねると親しい友人や親兄弟などの”死”に度々出会います、そして初めて”死”を意識します。
そこで今生きている事のありがたさを強く感じるのだと思います。
生と死は表裏一体のものであると知り、常にそのことに思いを抱けばより良い生き方が出来るのではないでしょうか?
世の中 誰一人として同じ人はいません。
生まれ育った環境・場所によっ文化も習慣も違います。
考え方・物の見方も人それぞれです。
そんな私たちが、それぞれ社会のコミミュティーの中で共存しているのですから意見の違いがあって当然だと思います。
お互いの違いを理解し、それを個性だと認識した上で議論しあえば争いは少なくなるはずです。
少しだけ相手の気持ちになって物事を考えると、もっと楽しく人生を送れるはずですよね!
12月もこの時期になると、今年の総まとめ的な報道が目につきます。
今日も2022年今年の漢字が発表されました。
結果今年の漢字は「戦」だそうです。
確かに今年の2月にロシアのウクライナ侵攻という信じられないニュースが世界中に流れ、今に至っても戦いは続いています。
数年来のコロナ感染症との戦いも続いている現状があり、ほぼ納得のいく今年の漢字ではあると思います。
また終わってはいませんがワールドカップ2022での日本代表の戦いぶりには沢山のひとが感動しました。本当に清々しい戦いぶりでした。
しかし世の中には多くの人が戦いの中にいることも事実です、病・老い・貧困・差別・食糧危機・災害などなど・・・。
人が何かと戦う事は決して終わる事はないのかもしれませんが、一つ一つの戦いを人生の糧としよりたくましく生きていく来年にしたいものですね。