心のともしび 1日一編の法話

2023-03-12 15:29:00

「竹」にまつわる禅語に「竹有上下節」(竹に上下の節あり)とあります。
竹には上下に沢山の節がありますが、上下はそれぞれ形も大きさも違います。
しかしその一つ一つには優劣の差はなく、しなやかで強い「竹」を形作る大切な物です。
人間社会でも一人として同じ人はいません、親と子、上司と部下など社会的な上下関係はあっても皆平等です。
男女の区別はあっても、それは差別であってはなりませんね。
ジェンダーフリーが盛んに叫ばれる昨今、今一度「竹に上下の節あり」という言葉の持つ意味を深く味わって生きたいと思います。

 また「病は肉より起これば治しやすし、節より起これば治しがたし。」
と日蓮聖人は言われました。
節というのは厄年の事と思われます。この言葉を心にとめて、厄年を穏やかに過ごしていきましょう。