心のともしび 1日一編の法話
2023-02-09 13:21:00
仏教の根源には因果の法則があります。
原因があるから結果がある。蒔いた種はか必ず芽吹き、蒔かなければ芽吹くことはありません。
六波羅蜜とは、お釈迦様が説かれた六つの善の事です。
・布施(親切) ・持戒(言行一致) ・忍辱(忍耐)
・精進(努力) ・禅定(反省) ・智慧(修養)
簡単にまとめると、我欲を張らず 人には親切にし、正直でおおらかである事、
世の中に対して広い目を持つために、謙虚な態度で努力を惜しまない事
実に簡潔なあるべき人の姿だと思います。
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだを持ち
欲はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし わかり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子どもあれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろと言い
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしは なりたい。
宮沢賢治 のこの詩が心に浮かびますね。