心のともしび 1日一編の法話
2023-01-19 14:43:00
「くりかげの御馬はあまりをもしろくをぼへ候程に、いつまでもうしなふ候。」
日蓮聖人が信者の一人にこのような手紙を送り、あなたが用意してくれた栗鹿毛の馬はとても立派で愛おしく失いたくありません。と馬への慈愛の心を滲ませています。
今日、淀川に迷い込んでしまい、海に帰る事が出来ないまま死んでしまった。クジラの「淀ちゃん」が多くの人の手で広い海に搬送されているそうです。
生きたまま、海に帰る事が出来なかったことは本当に残念ですが、生まれ育った大海に帰る事が出来るというニュースを聞いて、少なからず救われたような気持ちになりました。
海底に沈めることにより、淀ちゃんの体が沢山の他の魚たちの命を育むかもしれません。
命の連鎖といいますが、私たちは沢山の命を頂きながら日々生きているのです。
全てのものに感謝し、すべての命に慈愛の心を忘れずに生きていきたいものですね。