心のともしび 1日一編の法話

2022-12-20 11:59:00

 私の好きな言葉に「賢者は聞き 愚者は語る」という古い言葉があります。
愚者は自分の知識をひけらかし、知らない事を人にたずねる事をしないのでそれ以上賢くなる事は出来ない、逆に賢者は知らない事があれば誰にでも聞いて教えを乞うのでより一層知識が増えていく。
という意味で私はとらえています。

賢者とは 自分の知っている事と知らない事の境目を知っている人の事だと思います。
 

通信機器などあらゆる分野でデジタル化が進み「デジタルハラスメント」という言葉さえ聞こえてくる昨今です。
すでに若くはない世代の人々はこれ以上デジタル化が進まない事を願っているのかもしれませんね、でも私も含めその世代の人々には今の若者には少ない「言葉によるコミュニケーション能力」があり知らない事と知っている事を知る賢さがあるのだと思います。
知らない事は決して恥ずかしいことではないのです。知らない事を知らないままにしてどんどん時代に取り残されていくことの方が問題です。