心のともしび 1日一編の法話

2022-11-28 13:31:00

苦をば苦とさとり、楽をば楽とひたき、苦楽ともに思い合わせて南無妙法蓮華経とうちたなへゐさせ給へ。

この文は日蓮聖人が四条金吾に向けて送った手紙の一文です。
当時金吾は法華経を信仰することにより、数々の中傷を受け苦しんでいました。
”苦しい時は苦しいと素直に受け止め、楽しいことも楽しいと謙虚に受け止め法華経を唱え続けていけば、必ず揺らぐことのない自己が確立するはずです”
このように聖人は金吾を励ましました。

 人は悲しいことや不幸な事があると気分がふさぎ落ち込みます、また良いことが続くと有頂天井なり自分を見失いがちです。
が、何が起ころうと自分の進むべき道を目指し、ぶれない事が大切である、法華経を唱え続ける事の意味がそこにあるのだという事です。

 先日ドイツ戦に勝利した時に監督が言っていましたが、一喜一憂せずに次の試合に向けて全力を尽くすと・・・。
結果、コスタリカ戦には負けてしまいましたけど、正にこの一喜一憂しない事、信念を持ち一本筋の通った人になりたいものですね。