心のともしび 1日一編の法話
2022-11-21 12:08:00
時の権力である鎌倉幕府に対し、真正面から法華経を説き、数々の迫害を受けた日蓮聖人。
上の文章はまさに、佐渡島に流される途中で記したと言われています。
「大海の主」「須弥山の王」とは諸教の王と言われた法華経のことです。
遠い佐渡島へ流される大海の上で、果てしない地平線を眺めながら、これから訪れるであろう苦しい流刑生活を思い、それでもなお法華経の教えを忘れない。
このような苦境にあってもすべての人々の尊厳と平等を説く法華経の行者であり続けた聖人の心境に思いを馳せた時、ある種すがすがしさを感じるのは私だけでしょうか?
個人的に私の大好きな 明治維新の立役者の一人である西郷隆盛!彼もまた新政府内で征韓論に敗れ、地位を捨て鹿児島へ帰りました。
結局、武士の時代の最後の戦争「西南戦争」にて切腹という最期をとげます。西郷をしたう多くの士族たちと共に・・・。
この戦いの後、真の近代国家への道を歩き始めることになります。
ゆるぎない信念をもちながら、親しい人たちの心に寄り添う広い心を持ち・・・。
これが今の世の中には必要なのではないでしょうか?