心のともしび 1日一編の法話
2022-11-03 08:57:00
食べることにも事欠くような貧しい生活をしていた日蓮聖人のもとに、信者から沢山の食べ物が送られてきました。その時の信者へのお礼状の一文です。
餅が沢山あって、私たちが住んでいる大地が広大であるならば、米から頂く恩への感謝を誰が感じるでしょうか? 誰も感じません。 という意味です。
日蓮聖人のこの短い文章は、現代に生きる私たちが、今まさに噛みしめなければならない言葉です。
世界中には今日も食べるものがなく飢えて死んでいく子供たちが沢山います。
一方では今朝も北朝鮮からのミサイルが発射されています。ミサイルが海に落ちれば一体どれくらいの魚が死んでしまうのでしょうか? 恐ろしいことです。
水もエネルギーも無限ではありません。
当たり前のように消費をしている生活は、本当は大地からのありがたい恵みによって支えられているという事を考えて生活しなければなりません。