心のともしび 1日一編の法話

2022-10-26 09:06:00

 この日蓮上人の御言葉の「愚人」とは経をよく理解していない人のことです。
最近の学校教育では子供の悪い部分を指摘しなおすのではなく、良い部分をほめて伸ばすという考え方が一般的です。
しかし日蓮聖人は「物事の心理の分からない人に褒められるのは一番恥ずかしいことである」と説いておられます。

 誰でも人に褒められ、称賛されるのは嬉しいものです。素直にありがたく他の人からの褒め言葉は謙虚に受け止めた上で、さらに「一体自分の何が褒められているのか?」もう一度考えることも大事だと思います。
 うわべだけの褒め言葉より、物事の本当の姿が分かる人からの厳しい言葉の方が自分をさらに成長させてくれるはずです。