「物言えば唇さむし秋の風」(松尾芭蕉)芭蕉はこの句の前書きに、「人の短を言うなかれおのが長を説くことなかれ」としています。うっかり吐いた言葉から災いが降りかかることがあります。 また人の短所を言った後は寂しい気持ちになるの意で、余計なことを言うとじお嫌悪の情に襲われるし、自分に災いを招くことにもなります。芭蕉はこの句を座右の句として自分の戒めにしていたといいます。
「口は災いの門(かど)」 「舌は是れ禍の根」「口は災いのもと」「病は口より入り禍は口より出ず」などの諺のように、口にする言葉は慎重にしなければなりません。