葬式の意味の一つは目の当たりに逝きし人の姿を見ることにより、忘れていた死、無常の足音をごまかすことなく聞き、見据えることではないかと思います。 逝きし人が一生も最後に自分の全身心をあげて後に残る者たちに残す遺言の一言があるとしたら
「死ぬんだよ、あなた方もこの私のように必ずその日がやって来る。しかもいつやって来るかわからない。予告なしに、いつ死んでもよいように毎日毎日時間を大切にいきなされ」
ということではないかと思います。 この一言を心の奥から聞く、それが葬式の意義であり、そのように毎日毎日を真剣に生きること、それこそが亡き人への真の供養となるのだとおもいます。