親は子のために懸命に働いて財を残し、子はあたりまえと財を使い、孫の代には落ちぶれるという「親しんぼう(辛抱)子らく(楽)孫こじき(乞食)」という言葉があります。
親が大きな遺産を残すと、必ずといってよいほど争いが生じます。「財あれば憂え財なければ悩む」となり、財ある憂いは争いの種。諺に「児孫のために美田を買わず」とあります。日常経験から生まれた古くから言いならわされた諺は、生活の知恵であり大切な人生の教訓です。