人間の評価は時と共にあり、立場によって異なるものです。栄枯盛衰は世の常、地位があがり裕福になればアリが密に群がるように人は集り、落ち目の逆境になると人は冷淡に去っていきます。そんな時こそ立ち直るよう励まし助力してあげねばなりません。
「人間がこの世に生まれてくるのには神が生きられるだけの幸福を招くもととなる天分を授けてくれている」と言われます。「棺(かん)を蓋(おお)いて事定まる」の諺は、人は亡くなったあとにその人の生前の真価が定まるというものです。溜め込むだけの人生でなく吐くこともしてゆったり長閑に生きることが必要なのです。