反哺とは食べ物を口移しに食べさせることです。動物のなかで親孝行の代表とされるのが意外なことにカラスなのです。カラスは成長すると親ガラスのためにエサをくわえてきて親に食べさせるといいます。それは「養育された恩返し」とは人が見て言った言葉です。
「親は十人の子を養えど子は一人の親を養うこと難し」と聖人は言っていますが、親孝行するとは本当に難しいことです。
「親孝行したい時分には親はなし」という諺がありますが、今は「親孝行したくないのに親がいる」ということのようです。