私たちは「般若」というと、能の舞台で用いる怖い顔をした鬼女の面を連想します。怒りや嫉妬を表すこの面は心理を認識できる知慧を表しています。
寝ぼけ眼で、人生のまともな生き方に目覚めない人々のために「般若」は怖い顔をしています。自分の生き方の強さ深さを磨くために、ものへのこだわり、偏りにとらわれないことを「般若」から学ばねばなりません。