寺院の内陣と外陣との間、僧俗の座席を分かつ区域に置かれた木柵、これを「結界」といいます。 茶道では、茶室に入る時や掛軸・お道具拝見の時、客は扇子を自分の前に置く行為をしますが、これは自分の領域を示す「結界」を意味しています。ここから先は相手の領域と決めることによって、先方への尊敬の気持ちをあらわしているのです。
仏教の根本はまさに敬いの心です、結界は人や物にたいして謙虚に敬う心を教えています。