心のともしび 1日一編の法話

2022-05-12 01:13:00

 人は成功して幸福な立場になると、往々にしておごり、たかぶる心が起きます。
 自分を過大評価する人は自分の才能、権勢などに得意になって人をさげすみ、見くびるような身勝手なふるまいをしますが、これを「慢心」と言います。慢心から安らぎは生まれません。

成仏を祈ることを「追善回向」といいますが、仏教でいう回向とは 相手の気持ちを考えて心豊かに、思いやりの気持ちを大切にして自他ともに生きることです。

相手にいたわりのこころを振り向ける(回向)で安らぎの世界が生まれるのです。